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タイトル<大島地区の取り組み>
「大島地区・地域ビジョンづくり」発表会/2002年3月21日 於:大島生活改善センター

「大島地区・地域ビジョンづくり」とは

ワークショップの様子新潟県上越市大島区大島地区(7つの集落<中野、大島、棚岡、石橋、仁上、熊田、三竹沢>、人口約659人<211戸>)住民が、地域おこしに役立てようと、1年間にわたり、会合、ワークショップを重ね、地域ビジョンを作り上げました。

行政(お上)からの「決定事項」として伝えられ、進められてきた事業が多い中、地域ビジョンについては、地域自らが地域の力に気づき、地域の未来像を描き、一人一人が実現に向かっていこう、という住民が主体の取り組みです。
ビジョンづくりには村も県もみんなと対等な立場で参加して、ともに知恵をつむぎ、それぞれの力を活かし合おうということで、進んでいます。
牽引役は、県の地域政策課で、2001年度には、県内5市町村7地区で「地域ビジョン」の取り組みが始まっています。

3月21日

その成果発表会が開かれました。

発表会の前には、仁上集落センターの壁に、大島地区のテーマの一つである「ホタルの里」をメッセージする壁画を飾ろうというプロジェクト(大島壁画アートプロジェクト)の完成除幕式が行われました。

仁上センターこの壁画(看板)は、現代アートを創作する若手芸術家("Jungyo art studio")と大島小学校の子供たち、地域住民で、一緒にアイディアを出し合い原画を制作したものです。
県道 菖蒲・棚岡線沿いの仁上集落センターに飾られています。

大島地区の地域ビジョンづくりのプロジェクトは、「大島いきいき!夢こい会議」と名付けられ、地域を改めて見直すことから始まりました。メンバーは、約30名。地区住民だけでなく、旧大島村役場職員、県職員もメンバーに加わっています。プロジェクトの場は、常にどなたに対しても開かれていて、誰でも参加可能です。わたしも一度、ワークショップを覗かせていただきました。
大島地区の歴史、自然、味、人の魅力を再認識し、これからの未来にどう活かしていくかを考え、話し合い、行動しました。

たくさんのアイディアが浮かんだ中、それを絞りこんで、継続して活動していくチームが作られました。
ホタルの里づくりを中心に仲間づくり・交流を目指していく「100万匹の光」チーム、地域の魅力をマップに起こしたり、地域内外へのPRを進めていく「探検・発見・ほっとけん」チーム、今のところメンバーの全員が女性で、料理や民泊など女性の視点を活かした地域づくりを目指す「大島のほんまもん」チーム、温泉の活用やブナの森の整備、昔の行事の復活を目標とする「みゆきの湯(よ)つくらんかい」チーム。

「100万匹の光」チーム
「100万匹の光」
「大島のほんまもん」チーム
「大島のほんまもん」
「探検・発見・ほっとけん」チーム
「探検・発見・ほっとけん」
「みゆきの湯(よ)つくらんかい」チーム
「みゆきの湯(よ)つくらんかい」
この日の発表会では、新たなメンバー募集も行われました。

"jungo art studio"メンバーまた、大島壁画アートプロジェクトにも協力した"Jungyo art studio"のプレゼンテーションも行われました。若手芸術家たちが、「芸術って難しい?」という既成概念を超えて、新しいアートとその楽しみ方を提案しています。
2000年から、旧大島村の3つの旧小学校空き校舎を拠点として、村全域を自然の美術館として設定し、創作・展示活動を続けています。2002年は、ワークショップ等も含め、4月1日から始まり、8月1日から31日までが展示期間となります。
2001年までの作品のいくつかは、旧大島村教育委員会によって管理され、今でも楽しむことが可能です。

発表会の後は、「ワンコイン&重箱パーティー」として、持ち寄り料理またはワンコイン(500円)を参加料とした懇親会が行われました。それぞれの家庭の味を楽しむことが出来ました。その中のいくつかは、「大島のほんまもん」チームにより、多くの人に紹介されるのではないでしょうか。

いろんな立場からの、いろんな視点での取り組みが、新しい地域づくりを動かしていくのではないかと感じました。
これからの活動は、上越市大島区「るんるんネット」のホームページでも見られることと思います。


参考:
上越市大島区「るんるんネット」 http://www.city.joetsu.niigata.jp/oshima/
"Jungyo art studio" http://jungyo.net/
新潟県庁 http://www.pref.niigata.lg.jp/
NPO法人まちづくり学校 http://www.machikou.com/

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